

ガラスの靴の持ち主を探せって言ってたっけ…。
ヒントを一つだけもらって、まるでシンデレラを探すゲームみたいだ。
俺はこの孤独感から開放されるため、とりあえず
この異世界の事を
『シンデレラゲーム』、そう呼ぶ事にした。
異世界でのプレイヤーキャラクター。ガラスの靴と人形を持って、異世界を彷徨う。
人形に向かって尋ねても、
答えは返って来ない…。
「ガラスの靴って何だ?」
そう思いながら、
俺は袋の中を改めてみると、
確かにガラスの靴が入っている。
異世界で現われる、リンに似た人形。
どうやら現実世界と交信できるらしい…。
そして、劇の本番が来た。
私は、一生懸命練習した甲斐があり…
一度も台詞をとちったり、
動きを間違えたりする事はありませんでした…。
大人達は、私が…
シンデレラを演じきった事を、
素直に喜んでいました…。
異世界で現れる、内向的な女の子。
人との関わりを持ちたがらず、地下室で巨大な虫の世話をしている。
イチルはそっとスカートをまくると、
肉付きの良いほっそりとした足が、
俺の前にあらわれる。
俺はその足にそっと靴を当てる。
滑るように爪先がガラスの靴に入り、
透き通ったその靴は肌色に染まった…。
異世界で現れる、運動神経が良く元気な女の子。
テニスや水泳も得意。
俺は手を握っていられず、
放り出されるように倒れた。
ミヤを見ると、手足がまるで
ビデオの早送りみたいに動いている。
ミヤは、きょとんとした顔で、
こっちを見ながら踊り続けている。
異世界で現れる、奔放で積極的な女の子。
なぜかいつも服の露出度が高い。
机ではアヤさんが一人、
本を読んでいた……。
何を読んでいるのかはわからないけど、
なんだかうっとりとした表情をしている。
昨日出会った時の大人びた表情とは違った、
何か甘えるような微笑みだ。
異世界で現れる、みんなをリードする館主。
実は恋愛小説を読むことが好き。
モモの優しい声がする。
どうやら一時間経ったようだ。
彼女はきっと飛びっきりの笑顔を
しているんだろうが、
俺は目の前が真っ白で、
その笑顔がぼんやりしている。
異世界で現れる、年下でかわいい女の子。
ケーキを焼くのが得意。
そいつは突然、
右手に持った長い剣で襲い掛かってきた。
間一髪かわしたが、山羊のような頭蓋骨の
仮面の下の目は俺を睨み付けている。
全身が筋肉で覆われて、それ自体が鎧のようだ。
ちょっとやそっとじゃ倒せそうに無い。
異世界で主人公を大きな剣で追い回す、
大きな仮面を被った男。
それにしても、なんて整った顔をしているんだろう。
鋭いけれど優しさも感じさせる瞳には、
向き合う者を魅了する力強さがある。
初対面の俺の顔からじっと目をそらさず、
「色々とお世話になってます」
と、男は挨拶をする。
異世界でガラスの靴の持ち主を探せと命じた、
みんなが憧れるお城の王子。